低用量ピル(0C)について Q&A

Q1.保険はきくのでしょうか。
A1.保険は従来と同様ききません。自費となります。
Q2.薬局でも自由に購入できるのでしょうか。
A2.売ってはいますが、病院で医師に書いてもらう処方せんがないともらえません。
Q3.では、いままでのピルと同じではないのですか。
A3.購入法としては従来と同じです。しかし、今までのピルはピルとしては認可されておらず、月経困難症などの治療薬として認可されていた中用量のホルモンを含む薬でした。ピルとしては今回初めて認可されたわけです。また、今回発売されるピルは世界で一般的に使用されている低用量ピルで、ホルモンの量が少なく、その結果副作用が少なくなったものです。
Q4.ホルモンの量が少ないということですが、避妊の効果は十分なのですか。
A4.きちんと服用すれば1年間に妊娠する率は0-0.1%とされています。ちなみにコンドームは3%です。
Q5.副作用が心配なのですが。
A5.この点を心配されている方が多いと思います。ピルは世界で最も多く使われている薬ですが、最も誤解されている薬とも言われています。低用量ピルでは副作用を少なくするためにホルモンの量を減らしました。軽度なもので多いのは、吐き気、乳房緊満感、頭痛、不正出血などですが、それでも0.1-3%くらいの頻度で少ないものです。特に開始後3周期ころまでに多くおきます。重篤なものでは血栓症があります。ピル服用者10万人中に15-25人に発生するといわれています(しかし、妊娠することによる血栓症の発生は10万人に60人であり、ピルは妊娠による血栓症のリスクの半分以下ということです)。
ピルと癌の関係を心配される方もいますが、子宮体癌、卵巣癌、乳癌は減少します。しかし、頚癌は少し増えますが、これはピルが原因ではなく、ビルを使用している人はコンドームを使用しないため、HPV感染のリスクが高くなり頚癌が増えるということです。
低用量ピルがいかに安全か、ということを示すデータがあります。ピルの危険度を1とすると、妊娠、出産のリスクは6、たばこのリスクは167とされています。これはピルがいかに安全であり、また、たばこは危険であるかを示してします。出産もリスクが高いものであるということも御承知頂きたいと思います。
Q6.体重が増えることはないですか。
A6.従来のピルのような体重増加はありません。もし増えたとしても1Kg程度です。
Q7.飲んではいけない人はいますか。
A7.35才以上で1日15本以上たばこを吸う人。血栓性素因のある人。乳がん、子宮がん、子宮筋腫の人。肝障害のある人・・・などです。
Q8.ピルを服用していて、避妊以外に良いことがありますか。
A8.いろいろあります。月経痛が軽くなる。生理不順が無くなる。骨盤内感染症の減少、子宮内膜がんの減少、卵巣がんの減少、子宮外妊娠の減少、ニキビの軽減・・などです。最近は、月経痛を和らげるため、月経を規則的にするため、ニキビの治療のため、など、避妊以外の効果を求めて服用される方が多くなっています。
Q9.低用量ピルにはいくつか種類があるのですか。
A9.あります。まず、21日間服用するものと28日間服用するものがあります。28日服用するものは実際はホルモンが入っていない錠剤を7日間飲みます。このことにより常に毎日薬を服用することになり、21日間用のピルのように飲み始める日を忘れることを防ぎます。効果は同じです。製薬会社により1錠中のホルモン量、種類が異なります。
Q10.ピルを飲む前に検査が必要ですか。
A10.厚生省でピルとして認可されたことから、投与前にいくつかの検査を行うことが指導されていましたが、2006年1月に、日本産科婦人科学会がWHOに準じた低用量ピルの使用に関する新しいガイドラインを発表しました。それによれば、従来行われていた血液検査、子宮がん検診、乳がん検診、クラミジアなどの検査は希望があれば行なう検査となり、必要なのは問診と血圧と体重測定だけとなりました。
Q11.飲み忘れた時はどうしますか。
A11.
a.1日だけのみ忘れた場合・・気がついた時にすぐ飲み、その日の分もいつもの通り飲みます。
b.2日以上連続して忘れた場合・・残りの薬を飲むのを止めます。次の月経が来てから、新しいシートの錠剤の服用を開始します。止めた後は次の月経が来るまで妊娠する可能性もありますので、他の方法で避妊します。
Q12.ピルを飲んでいる途中で出血してきましたが大丈夫でしょうか。
A12.低用量ピルの場合は特に初めて服用した場合や、従来のピルから切り替えた時に見られます。しかし、服用を続けていると次第に減少します。またのみ忘れると出血してきます。
Q13.21日間服用し終了したのですが、月経がきません。妊娠したのでしょうか。
A13.低用量ピルの場合はホルモンの量が少ないので終了後の出血が来ないことがあります。月経が来ない場合でも7日間の休薬後あるいはブラセボ後に次の周期のピルを服用します。この後も月経が来ない場合には妊娠しているかを確認します。
Q14.服用中には検査が必要ですか。
A14.副作用はほとんどないのですが、念のチェックのため、6か月から1年ごとに検査します。また、クラミジア検査や子宮癌検診を行った方がいいでしょう。ピルは性病の予防にはなりません。
Q15.料金はいくらですか。
A15.薬剤は自費ですので、各病院で若干料金が異なると思います。