子宮頚癌とHPV(ヒトパピローマウイルス).1

子宮頚癌はHPV(ヒトパピローマウイル)の感染から発生します。

子宮頚癌は近年、20歳代-30歳代の若年者に増加しており、厚生労働省も子宮癌検診の対象年齢を20歳以上としました。

子宮頚癌の発生は、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスが大きく関わっています。しかし、このウイルスに感染すれば、皆すべてのヒトが子宮頚癌になるというわけではありません。実際に進行した癌になるには、他の因子が関係してきます。

このウイルスに対するワクチンは、子宮頚癌の発生の抑制に効果があることがわかり、子宮頚癌の予防のために、日本でも実際の臨床の場で使用され始めました(2009年12月22日以降)。

また、アメリカでは、子宮癌検診の際に、30歳以上では従来の細胞診の他に、このHPVを持っているか、特に将来、頚癌になりやすい高リスクタイプのHPVを持っているか、を検査することが一般的になってきました。

この検査をすることにより、

  • 現在、細胞診では異常がなくても、高リスクタイプのHPVを有する場合には、将来、異形成(癌の手前の状態)や上皮内癌になるリスクが高くなります。しかし、経過によりHPVが消失すれば、そのリスクは低下します。
  • 細胞診で正常で高リスクHPVが陰性であれば、検診は3年後でいいと言われています。

当院でも御希望の方にはこの検査を行っています。細胞診と同時に行い、綿棒でこするだけの簡単な検査です。現在、保険が効かず、自費ですが、安心を得るため希望される方も増えています。より精度の高い癌検診をご希望の方はお申し出下さい。