卵管因子の検査・・子宮卵管造影法

子宮卵管造影法

卵管に原因がある不妊症が最も多いとされていますので、女性側の不妊検査としては最初に行われるもので、これには子宮卵管造影と通気テスト(ルビンテスト)があります。卵管は卵子と精子が出会う場であり、卵管が閉塞していれば当然受精はおこりません。以前にクラミジアにかかった方、腹膜炎を起こした、手術を受けた、子宮内膜症があるなど癒着を起こすような既往があれば、卵管性の不妊になる可能性があります。卵管造影は痛いということをきかれて受診される方がいますが、油性の造影剤を用いてX線透視装置で造影剤の通過を見ながら行えば、造影剤の使用量も最小限で終わりますので、ほとんど痛みはありません。油性造影剤を使用した場合は検査の翌日も1枚X線写真をとります。水性造影剤を使用した場合は1日で終わりますが、痛みが強い、細かい点が不明などの欠点があります。油性の造影剤を使用した方がその後の妊娠率は高いと言われています。
卵管造影は左右の卵管の状態が別々に判断でき、通過はしているが癒着がありそうであるなどの観察が可能です。しかし、卵管造影の診断は絶対的なものではなく、正診率は80%くらいといわれています。つまり、卵管造影で通過しているとされていても、実際は閉塞していたり、またその逆もあるわけです。卵管造影は卵管の中の通りを見ているので、卵管の外側の癒着は分からないこともあります。卵管造影でも異常がなく、他の検査でも異常がないにもかかわらず妊娠しない場合には、卵管の癒着が原因となっている場合が多く、体外受精の適応となります。子宮から卵管に移行する部分で閉塞している場合には、選択的卵管造影法が有効な時があります。当院では選択的子宮卵管造影により閉塞していた卵管が通過した例が多数あります。

<痛みについて>

子宮卵管造影は痛い、と思っている方が意外と多いのですが、当院ではテレビモニターを見ながら透視下に造影検査を行いますので、強い圧をかける必要もなく、卵管が通過している場合はほとんど痛くありません。以前子宮卵管造影を行い、痛かったとおっしゃる方も当院での子宮卵管造影時にはほとんど痛みがなかったと話されています。ただ、閉塞している場合には痛みを感じることがあります。

<方法>

1.外来診察台にて腟の消毒を行います。
2.レントゲン室にて、腟鏡を挿入後 、カニューレから子宮に造影剤を注入。1-2分ほどのレントゲン観察で終了。
3.帰宅後、感染の予防のため、抗生剤を服用。
4.当日は入浴、性行為は禁止(シャワーは可)
5.翌日もレントゲン撮影のため来院。
6.レントゲンを1枚撮影後、検査結果を聞いて帰宅。

注:造影剤にヨード剤を使用していますので、アレルギーのある方はお申し出ください。